それは、脳性マヒの女性の書いた文章を読んでの感想だったそうですが、
他の生徒たちは、「その人がとても頑張っていてすごいと思う」
というような内容がほとんどだった中で、
兄ガメだけちょっと違った視点で書いていたので
先生の記憶に残っていたということでした。
「2月17日(水) 作文を読んで
障害者だから、かわいそうだから、とかは、すでに
相手を見下しています。だから、作文にあったように
なにからなにまでやってあげるのでなく、「ちょっと手が
動かないだけ、それ以外はふつう」という気持ちでなければ
逆に相手を傷つけるだけだと思います。
世の中にはこういう人がたくさんいます。でも、ふつうの人と
同じように接すれば、相手も自分も気持ちがいいと思います。」
その当時の担任の先生が、今アイを受け持ってくれて
この作文の正確な文章は思い出せなくても
「障害を持っていても、みんなと同じ。
なにからなにまでやってあげるのでなく、
ちょっとした手助けがあればいい」というふうに、
先生の心には、その言葉が形を変えて残っているということを
今回の取材を通じて知ることができ
改めて、兄ガメのことも見直したし
(普段は何考えているかさっぱりわから、小言ばかり言ってますが)
その言葉をしっかり胸にとめていてくれる担任の先生にも
感謝したいと思いました。
ベテランの、兄の時は、バリバリと自信に揺るぎなく見えた先生が
今、アイのような子を初めて受け持って、
兄ガメの言う「ちょっとした手助けって何だろう?」と悩みつつ
日々、模索してくれています。
先生との連絡帳のやりとりの回数も増え、また
前回の校長先生をまじえた面談の後、
お互いに、やはり実際に顔を見て話すことが大事と感じて
できるだけ何かの折には、お話しする機会を持とうとしています。
まだまだ、脱走やお友達へのちょっかいなど、
「問題行動」の続くアイですが、
一緒に悩み考えてくれる先生がいて
たくさんのあたたかい目があるので、心強く思っています。
兄ガメのことも、こんなふうに思っていたんだと
なんだか初めて知ったように、改めてじんときて、
なぜ昨年、それを忙しさに紛れてやり過ごしてしまったのか
ちょっと後悔しました。
(でもほんと、アイの就学目前でバタバタしてたんです・・)
スポンサーサイト