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余裕の年末?
一昨日の朝、いつも見ないテレビ局の「今日の占い」を
何気なく目にした。
だいたい普段は占いがキライで、見ると気にしそうだし
悪い占いを聞くと不快になるから見ないことにしているのに
なぜか、その日はつい画面を見てしまった。
「おひつじ座:忙しくてイライラしそう。読書でもして気持ちのゆとりを。」
それを見て、「なんで忙しい時に読書してられんのよ。」
なんてテレビに向かってツッコミ入れてた。


そして、その日はお昼から出かける予定もあり、
午前中のうちに、いろいろたまった雑事を済ませねばと
作業をするために、物置状態のテーブルの上を少し片付け始めたら、
山のように積まれた父ガメの書類や冊子類の上に
新しい本が乗っていて、ふと手に取った。
父ガメも本好きで、あちこちに買った本が置いてあるので
どんなの読んでるかなと、題名や作者などはチェックする。
その日みつけたのは「みんなで跳んだ」という薄い本。
帯の文を目にして、思わず少し中も見たくなり、手に取った。


本の帯にはこうあった。

『「大縄跳びで矢部ちゃんをはずして跳ぶのはいやなんです」
 いっしょに跳ぶのが平等なのか、はずすのが思いやりなのか。

 「ぼくは跳びたい」
 矢部ちゃんの言葉に、教室は静まり返る。
 運動会前日の長い長い話し合い。
 
 そして当日、奇跡はおこった。』

その文だけで、だいたいの状況は予想がついた。
矢部ちゃんというのは、何かハンディがある子だろう。
その子を入れて競技をするかどうか、
よく聞く問題だ。

そして、本になったくらいだから、矢部ちゃんという子を
ちゃんと入れて頑張った、という結論になるだろうと
ストーリーも見えている気がした。

この手の話はまあ想像がつくなと思いつつ
それでも、アイを通常学級に入れたいと思っている親として
どんなふうに、それが実現されていったのかを知りたくて
最初パラパラっとめくって、ヤマ場だけ読もうとしたのだけれど
「集団万引き事件」とか「野外教室」とか「エイズ問題」とか
直接この運動会の話題でない章のタイトルが並んでいて
これは最初から読まないと、このクラスの歩みはわからないなと思い
結局座り込んで、頭っから読み始めた。

まず最初に、この本ができるきっかけとなった
朝日新聞のコラムが紹介されている。
もう昔の(1997年・・兄ガメが生まれた年だ!)記事なので
ネットでリンクするのも難しく、
長いけれど、そのまま載せたい。

****

「大縄跳びで、彼を外すのはいやなんです」。ある中学校の
運動会の前日。先生にクラスの一人が言ってきた。
 長さ20mほどの縄をクラス全員で跳び、合計回数を競う。
だが、彼だけが跳べない。一人で、次に二人で練習した。
みんなで声をかけてもみた。なお引っかかった。
 一緒に跳ぶのが平等なのか。外すのが思いやりなのか。
先生は迷いながら、彼を声かけ役にしていた。

 みんなで放課後に話し合った。一人ずつ意見を言う。
36人中「勝てなくなるから入れない」が13人、
「チームワークが大切だから一緒に」が11人。
 後半にだけ入れる折衷案が出た。「ここらで落ち着くか」と
思った先生は採択した。

 ところが、「反対」が23人。「彼には全部でないより
つらい」「みんながバラバラになってくのはイヤ」
 さらに「跳びたくないのって彼にきいたら、跳びたいって。
だから入れたい」。ぱちぱちっと拍手が起きた。
別の子がたつ。「勝ち負けなんて」。拍手が大きくなる。
「本音聞かして。それでいいのか?」先生は涙声になっていた。
全員が「一緒」に手をあげた。

本番では、5クラス中のビリだった。それでも、彼は
初めて続けて跳べた。友達と手をつないで、次は一人で、
全部で71回跳んだ。

 彼は後で作文に書いた。「とびはねるほどうれしいです。
今日のぼくは絶好調でした」。心配でみんなの足元ばかり
見ていた先生が、他の生徒の作文で知ったことがある。
「みんな、とびながら泣いていました」

****

これだけで、ほとんどストーリーは終わりだ。
でも、本文を読んだら、もう、涙が止まらなかった。
この最後の結果に至るまでの、クラスのいろんな葛藤や
積み重ねを読んだからこそ、本当に、よくここまで
子どもたち深く考え、成長したと、
単に矢部ちゃんという子が入れてもらえるとかなんとか
そういう「ショウガイ児の親」からの視点じゃなく、
このクラス、この先生、この学校の取り組み全体に
心から拍手を送りたい気持ちになっていた。

子どもたちって、こんなにも、考え感じる力がある。
どんな子にも。
それをこんなふうに引き出して、自分たちの力で
成長していくのを助けられる教師になれたら、
それを温かく見守れる親になれたらいいなと
アイのことと結びつけてだけではなく
純粋にこの素晴らしい実践に感動した。
これこそ「共に生きる」ことを学ぶ、”共育”
まさに私が、こんな学校、こんな社会であってほしいと願う、
一つの形がここにある。

この「みんなで跳んだ」は映像にもなって
ビデオライブラリーで貸し出しもしているそうだ。
テレビ番組の「アンビリーバボー」や「エチカの鏡」でも
取り上げられたらしい。

父ガメに、「この本どうして知ったの?」と聞いたら
天声人語で読んだと言ってたから
最近新聞もツン読状態で、ニュースはネットで読んで
紙面のいろんなコラムを読み逃している私は
ちょっとその記事も気付かなかったけれど
きっと繰り返し取り上げられる、それだけの
ホンモノの価値がつまった内容だと思う。

というわけで、思いもかけず、占いが当たった結果になりビックリ。
これから少し占いも信じようかしらん。。。
年末の忙しい中にもかかわらず、心に大きな宝物をもらい
そのきっかけをくれたのが父ガメだったことも、意外な喜びだった。
(照れくさくて、父ガメとは本の感想など話し合ったりしてないけれど
 同じ感動を共有したんだなと思えることが!?・・
 そして父ガメがこういう話に興味を持ってくれたことが・・)


でも、そのツケも回ってきて、
その日出かける前にするはずだった用事を、結局済ませることができず
相手先が年末年始の休みに入ってしまい、
仕事は新年に持ち越しとなり、
ふと気付いたら、今週は毎日あれこれ出かける予定ありだし
(今日こそと思ったら、お正月花のおけいこが入ってました)
おまけにクリスマスプレゼントにアイがもらった
アンパンマンのパンをつくるおもちゃのせいで
この忙しい中、パンまで作って(これが意外とおいしかった!)
家の大掃除はいつするんだ~とぼやきつつ、
楽しく過ごしているけど
今年も大掃除どころか、小掃除にも至らず、
去年と同様、台所の換気扇とレンジ周りのみで終わるか・・・
まあ、年賀状が終わっているだけ、例年よりはえらいと
自分をほめつつ・・・やっぱりドタバタの年末です。

というわけで、今年は一年のしめくくりなど
書いている暇もないかもですので、
一応これにて、年越しのご挨拶を・・

皆様、この一年、どうもありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。


なお、この本は、大きな文字で書かれていて、1時間足らずで読めるので
忙しい方にも、オススメです。
(ただし絶版になっていて、中古品しか手に入らないようですが・・)

☆「みんなで跳んだ」 文:滝田よしひろ
          編集:「みんなで跳んだ」編集委員会 
      (小学館バリアフリーブック)
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[2009/12/30 07:41 ] | 出会い・人・モノ | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント
見た見た!!
カメちゃん、お久しぶりです。
りこたんのことでは心配かけちゃいました。
アイちゃんのその後はばっちりお元気そうですね!

そう、このお話、私はテレビで見たよ!!私もぼろぼろ泣いた~。
いいよね、本になってるってかめちゃんからうかがって、私も手に入れたくなりました。こういうのをジジョとかに読ませたいですね。(最近、自分で選んで買ってくる借りて来る本はあまりに怪しい系統に変化してきて・・・)

カメちゃんのお話の書き方が上手でテレビで見た画面がまた思い起こされて泣けてきちゃいました。本当に最近涙もろくなってしまいました。

ではあと一日半、お互い忙しいだろうけど、がんばろうね~
[2009/12/30 11:49]| URL | ファンタジア #RVcFyNpA [ 編集 ]
ファンタジアちゃんへ
おお、ファンタジアちゃんは、テレビを見たのね。
映像で見たら、もっと泣けるだろうね。
「矢部ちゃん」(仮名)という子はダウン症ではなく
ちゃんと作文も書けるくらいの子ですが
高校は養護学校(当時)に行ったそうで、
軽度の知的ショウガイなんだと思いますけれど、
たぶん、普通の人よりは身近に感じるのかもしれません。
でも、教員の視点から見ても、この先生や学校の
子どもの一人一人を大事にして、生徒の意思を尊重する教育は
学ぶところが大きく、普遍的なものを持っていると思いました。

ファンタジアちゃんのところのジジョちゃんなら
たくさん本も読んでいるから、この本は楽勝だと思います。
実は子ども向けに全部フリガナまでついているんです。
うちも息子にも読んでほしいけれど
さっぱりアヤシイ系統どころか、ほんと最近ゲームばかりで
本も読まなくなってて、特に私が押しつけたのは読まないので
困ったものです。。。

年明けてからのお返事になってしまいました。
お互いバタバタですけれど、
今年もよろしくお願いします。
[2010/01/01 10:26]| URL | カメ #- [ 編集 ]
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