スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:-- ] | スポンサー広告
高等養護(支援学校)見学
昨日は母子通園OB会主催の見学会に行ってきました。
仕事を始めてからは、こちらの役員会にも欠席が多く
他の人に迷惑かけながらやっていますが、
昨日はちょうど、自分が休みの日で、ラッキーでした。

見学したところは、県立支援学校岩沼高等学園というところ。
県内の支援学校は3つほど見学したことありますが
多少の違いはあっても、基本的には似ている感じでした。
でも、ここは高等部だけの支援学校で、
しかも「軽度の知的障害を持つ生徒」に限られていて
かなり特殊な学校なので、ちょっとご紹介したいと思います。
まず見学に行って驚いたのは、
ぱっと見ると、
普通の高校生が普通に授業を受けている感じで
えっ?この子たち、ほんとに知的障害あるの?
と思うくらい「普通」だったことです。
そして、廊下を歩いていると、
通り過ぎるたびに、生徒達が大きな声で
元気よく「おはようございます!」と
挨拶をしていきます。
(これは運動部や商業高校ではよくある感じで
 私は割と慣れてましたが、
 他のお母さんはこれにもビックリしてました)

最初に教務の先生から学校の説明を聞きました。
その中で特に印象的だったのは、
「とにかく家の手伝いをさせてください」と
何度も繰り返し強調されていたことです。

この学校が目指しているのは、一般就労。
一般社会に入って仕事をしていく上で、
一番大事なのは、個々のスキルや能力よりも
職場の人とうまくやっていけるかということ。
よく言われる「報告・連絡・相談」が
きちんとできるかどうかということ。
それは、作業の一部を取り出してやらせてもダメで
一連の流れを全部自分でやってみないとわからない。
一連の流れに関わることで、
一つの作業が終わるたびに報告したり、
自分のできないところがわかったりする。
よく中3の「受験生」の親に言うのは
入試のためにやるのではなく、
20歳の時を頭に置いて
少しずつやらせてくださいということ・・・等々

まあ、手伝いのことは、今のアイに、いきなり
すべての過程を経験させるというのは、無理な話で
すぐにやらせられるものではないけれど
生活能力を高めるには、特別な療育や訓練ではなく
毎日の家庭の生活の中での積み重ねが大事、
ということは、改めて思いました。
最近、自分に余裕がなくて、
せっかく手伝いたがりのアイに
「ほら、おじゃるまるやってるよ」なんて
できるだけテレビに気を引かせて
アイに邪魔されないうちに台所仕事を終えようとするなど
逆のことやってるなーと少々反省。
ひところは毎日のようにやっていた
玉ねぎやらにんじんの皮むきも
すっかり遠ざかっています。。。

おっと、見学の方に話を戻しましょう。

お話を聞いた後は、学校内を見学。
教育課程は、やはり「専門科目」と呼ばれる
実習的な教科が多いので、
HRの教室は結構カラのところが多かったけれど
教室で授業を受けているクラスは
やはり最初に見たように
前に立っている先生の話を聞いて、
みんなちゃんと座ってノートを取り
「普通」の授業風景でした。

教室や廊下の掲示物は、生徒が書いた実習の報告などが
多かったのですが、その文字と文章の上手さにもビックリ。
私などより、よほど達筆で、しっかりした文字、
(私のミミズのはったような字と比べる方が失礼です)
もちろん漢字は普通にたくさん使っています。
というか、漢字検定の合格率はすごいみたいです・・
校内スポーツ大会の記録を見ても、
50m走、男子のトップは6秒台とかザラ。早っ!
校庭で体育をしている様子は、全く普通の高校生だし。

実習の中には、
本物のクリーニング屋さんに近い設備もあり、
職員がお客になって、実際のお店のように
ちゃんとタグもつけ、注文を受けるところから
最後きちんとたたまれビニル袋に包装した状態で
受け渡しするところまでやるそうです。
また、ビルのメンテナンスの実習も
校内だけでなく、近隣のいくつかの高校に「出張」し
実際に大きな器具を使った廊下の清掃などしてくるそう。
もちろん、実際にクリーニング屋さんや清掃会社に
就職する人は、ごくわずかですが、
やはり、その仕事の全工程を経験することで
会社で働く上での、共通の大事なルールを学び
身につけていくそうです。

他に、農業や木工なども、希望の作業班に分けるのでなく
全員がいろんな分野の実習を一通り経験するということです。

次に見学したのは、寄宿舎。
この学校の1年生は全員寄宿舎に入ります。
その中で、集団生活のルールや身辺自立を
身につけていくということで、
一部屋3・4人で、机と簡単な収納スペースとベッドの
シンプルな部屋で、無駄な物は何もなく
ここで一年過ごすのは結構きつそう・・・
共有スペースの談話室には、テレビや冷蔵庫、
たくさんのマンガ本がありましたけれど。

敷地内には、ワンルームのアパートに似せた建物もあり
少しずつ、そこで一人暮らしの練習もしていくそう。

少人数で(定員あり)、一人一人に対し
地域の支援者(福祉関係、地元の企業、など)を交えた
支援会議というのが持たれて
その子に合った就職先の検討から始まり
卒業後数年のフォローまで、学校でしていくとのこと。
至れり尽くせりの教育環境です。

ただし、何せ一般就労をめざす子たち。
本当にごく狭い範囲の「ショウガイ児」しか入学できません。
まずは「軽い知的障害がある生徒」という条件があるので
療育手帳が交付されるくらいの知的障害はなくてはダメで
発達障害などで、知的には高いという子は入れません。
一方、見学中、残念ながら(?)一人もダウン症らしき生徒は
見かけませんでしたが、ダウン症のように
しっかりした(?)知的障害になると、
これまた入学の基準に達しないのです。
一応目安は、小学校3・4年程度の国語・算数の能力があること、
だそうです。
ですから、あらゆるショウガイ児の中でも
本当に「普通」に近い、ごく狭い範囲の子たちで
今までは、あるいは普通教育と特殊教育の「隙間」にいて、
その子の能力に応じた教育がなされていなかったあたりの子たちを
伸ばすための教育機関ということなのでしょう。

というわけで、見学しても、あまりダウン症児には
参考にならないかもしれない学校なんですが
それでも、いろいろ考えさせられるところはありました。

別に一般就労をめざそうとも思っていないし
それが一番アイを生かす道とも思えないし
万が一(?)この学校を受けるくらいの基準に達しても
果たして、ここに入れたいかと考えた時
かなり迷うだろうと思いました。
この学校は、基本的に、体力もあり、
元気で真面目な労働力となる人を育成するところ。
その規格に合うように訓練される中では
当然はみ出てしまうだろうなと。
きっと、この学校の卒業生は、先生がおっしゃるように
職場でかわいがられる、貴重な人材に育つでしょうが、
ここの教育が合う子は、本当に限られているなと。

まだまだこれから学校という入り口に立つところで
その先の高等部なんて、アイがどうなっているかも
想像もつかないところで考えても仕方ありませんが
いろんな教育のあり方があるのを、また一つ知ったのは
いい機会だったと思います。

そして、やはりショウガイを持つ子にとっては
生活の自立とか、社会でかわいがられるとかが大事、
というところに話が戻ると、
今、普通学級に入れようとしている意味というのも
それはアイに何を与えたいのだろうと
少しまた考えさせられることでもありました。
普通学級でしか得られない何かなんて、
やはり親の思い込み、ひとりよがりなんじゃないかと。

それでも、今保育所で、運動会のために
できなかった缶ポックリ(缶の代わりの足台に乗り、
手でひもをひきあげながら歩くもの)も
頑張って練習して、少しずつできるようになってきたり
給食では完食するようになったものの
家では相変わらず果物にはプイと横を向いていたのが
担任の先生の「おうちでも食べてみて。ぽぷらさんなら
できるよね。」という一言で
2・3日前から家でも食べるようになったり
そういうアイの頑張りを見ていると
やっぱりみんなと同じようにやってみたい、
年長だから頑張りたい、という気持ちも痛いほど感じて
そういう思いをもう少し大事に育てたいと思うのでした。











スポンサーサイト
[2009/09/16 23:55 ] | ダウン症・障がい | コメント(0) | トラックバック(0)
<<大ボケ | ホーム | 兄ガメ初の恋バナ?>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。