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共生
書き始めたものの、収拾がつかなくなり
いっそボツにしようかと思った、この記事ですが、
就学相談後だと、その感想だけで長くなりそうなので
今の時点での気持ちを載せておくことにしました。
結局、前にUPしたのを、ほとんど修正なしで
そのまま載せちゃいます。


やはり、この夏の最大関心事は
アイの就学問題。

夏休みまでは、自分の仕事と生活に追われ
ゆっくり考える暇もなくきたけれど、
発達支援センターでの判定以降、
いろいろな人に言葉をいただき、
その中で新たな出会い・つながりもできたり
様々な事例を読む機会も得たりして、
漠然としていた、あるいは揺らいでいた私の気持ちが
確固たるものへと変わりつつある。

自分にピンと来る事例を読んでいて、
共通のキーワードは「共生」。
理想主義と一蹴される方もまだ多いだろうが、
実際にやってきた人の話は説得力がある。
少し皆さんにもご紹介したい。


幸か不幸か、本を読み、ネットで調べるうち
そういう考え方に批判的な人の意見も
匿名の掲示板という場で、
かなり本音として読むことができた。
また、実際に受け入れる側の体制ができないままだと
どちらにとっても(ショウガイのある本人にとっても)
不幸な状態になるのも事実だというのを知った上で、
あえて、その「理想」に向かって
一歩を踏み出したいというのが、今の気持ちだ。

なんて、抽象的な言葉で書いても
何のことか、さっぱりわかりませんね。

では、私が影響を受けた本の紹介を簡単に。

一つは、ブログ仲間のmayちゃんが紹介してくれた
日本理化学工業会長の大山泰弘さんが書いた
「働く幸せ」という本。

「日本でいちばん大切にしたい会社」という本で紹介されたり
その後テレビにも出演されたりしたので
ご存じの方も多いかと思います。

大山さんの会社では、実に、知的障害者の雇用率70%以上、
しかも障害者を雇用しはじめて50年という長い歴史を持ちます。
行政や企業仲間の無理解の壁に何度も突き当たりつつも、
この不況も乗り切って、しっかり企業として生き残っています。

そこには、大山さん自身が、障害者と共に仕事をし
彼らの一生懸命に働く姿と、充実した笑顔を見てきたから
そして、彼らと共に働く健常者の成長も見てきたからこそ
確信を持って語ることができる事実があります。

それは、日本理化学工業の工場の敷地内にある「働く幸せの像」に
刻まれている、大山さんの言葉に凝縮されています。

「導師は人間の究極の幸せは、
 人に愛されること、
 人にほめられること、
 人の役に立つこと、
 人から必要とされること、
 の4つと言われました。
 働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。
 私はその愛までも得られると思う。」

家や施設で保護されているだけでは、この人間としての
幸せを得ることはできないのです。

それでも、「利益」を追求しなければつぶれてしまう企業で
障害者を雇用することは不利になるのでは?と思われる人も
多いかと思いますが、
障害者が働きやすい環境を設備を工夫することで
健常者に劣らない仕事をすることもできるし、
会社自体が、より精神的にも技術的にも成長していったのです。
それを大山さんの会社では実践してこられたのです。

しかも、今は、授産施設などで、形ばかりは「仕事」を
しているケースが多いけれども、
実は、利益を追求する企業の方が、つぶれては困ると
危機感も強く、必死に工夫し、障害者の能力を十分に
発揮できるように改善していけるのだから、
福祉の枠に閉じこめてしまわず
その分のお金を企業に出して、
どんどん企業の障害者雇用を促進した方がいいと
大山さんは提言しています。
(なかなかこれは行政、企業の双方から
 理解を得られないようですが・・・)

この本を読んでいて、
学校も同じじゃないのかなと思いました。

特別支援教育の枠の中に閉じこめて
どんなに専門的なスキルを高めたとしても
そこだけでは、やはりやれることに限界があるのではと。
そのスキルや熱意を一般の教育の中に生かせないかと。
いろんな子が混じって、共に生きることで共に育つ。
それが大切なんじゃないかと。
もちろん、今の時点では、人的配置や施設設備の面で
すぐに、みんな誰でも、というのは難しいとは思いますが、
少なくとも、そういうのを目指す方向に行くべきじゃないかなと。

特別な支援を必要とする子が増えているからといって
どんどん養護学校(今は特別支援学校と言いますが)を作るより
普通の学校の中に、加配の先生を増やしたり、
必要な設備を作ったりにお金をかけられないだろうかと。

その事例をいくつか報告してくれているのが、
「地域の学校で共に学ぶ」
 ー 小・中・高校、養護学校 教師の実践 ー
という本です。

「共生」という言葉はけして新しいものではなく
ずっと前からあった考え方ですが、
今回、アイの就学問題を通じて
それをはっきりと意識して動いている人たちのことが
見えてきた一方、
多くの人の理解を得る難しさも予想できます。
理想は理想として、そこまでの工夫と努力を、
それこそ、「利益を追求する」わけではない
最も公的な場である学校の教師に求めるのは
酷であるということも。
自分が教員だっただけに、
ただ普通に学級経営をこなすだけで
いっぱいいっぱいだった自分を思い出すと
それ以上の課題は荷が重すぎるとも思います。

それでも、だからといってあきらめず、
まず受け入れて、一緒に過ごすことで
人は変わっていく、その力を信じたい。

と言っても、実際にまわりに負担をかけることになる
当の「ショウガイ児」の親としては、
まだまだ、それを自分から要求するのは
気がひけることではあります。

そして、排除のない教育をめざして頑張っている先生たちが
いることを知り、心強く思いながらも、
我が子に関して言えば、その理想的な教育環境が整うのを
待ってはいられない、
どの先生、どの学級も、
すぐに目に見えて変化するわけでなく、
特に大人は、なかなか考えを変えるのは難しいから
実際には、本人が「居心地悪い」状態になってしまう可能性も
大きいと思います。
そういう時には、無理はさせたくない、
そんな親心もあります。

たとえ、普通学級に入れても、常に
そういう揺れや悩みを持ちながら見守ることになるでしょう。
特別支援学級・学校に入れた方が、
ずっと親の気持ちはラクなのかもしれませんが・・

それでも、何も始めないうちから、あきらめたくない。
やってみなくちゃわからないですから。
何も問題がないってことはないでしょう。
何かトラブルが起きて、そこを乗り越えて成長するのだから。
ただ、アイ個人の問題なら、親が全力でフォローしていくけど
お友達の中でのトラブルの場合、
そのトラブルを、双方の成長ステップととらえるか
アイがダウン症なのに普通学級にいるからととらえるかで、
解決方法は違ってくるだろうなと思います。
担任の先生や学校の姿勢、まわりのお友達やその親御さん等、
様々な人間関係によって、大きく違うところでしょう。
その辺も、実際に、始めてみなければわからないことですから。

アイを普通学級に入れることは、
今は、アイ一人のことだけじゃなく、
私なりに、世の中を変える小さな一歩につながるかも、
という気持ちもあります。
もちろん、世の中全体にはたいした影響もありませんが、
少なくともアイのクラスの中で、
世の中にはいろんな人がいることを
頭でなく、肌で知って育ってほしいなという想いはあります。
何かを感じてくれる子が一人でもいたら嬉しいです。

世界では、統合教育の方に流れが進んでいるのに
日本だけが分離する方向に行っている。
特に今は、ゆとり教育の反動で、
いっそう、学校間学級間の競争が激しくなり
ますます平均点を下げそうな「余計な」子は、
普通学級から排除されがちです。
小さい時から分けられて育てば
なかなかショウガイ者や病弱な人の存在に
意識がいかないんじゃないかと思いますし
それ以上に、「違う」子を排除する社会の中で育てば、
少しでも「違う」「変わった」子をみつけ、排除する
いわゆる「イジメ」体質が
子どもの間でもできてしまうのは当然で、
無意識のうちに、差別やイジメをする社会が
増長されていくことが怖いなと思います。
そして、競争が激しくなる中、
少しつまづいた子、競争についていけない子は
自分の存在意義を見失いがちだし、
不登校など、様々な問題も多くような気がするのです。

それは、競争がいけないから、運動会で
みんなで手をつないで一斉にゴールしましょうなんて
そういうくだらない方法を採るということを言ってるのではありません。
いろんな人がいる社会で、みんながイキイキと暮らせるにはと
工夫していくことは、ショウガイ者だけのためだけでなく、
みんなが暮らしやすい世の中になるということを言いたいのです。

・・・・こういう、政治思想にも関わってくる発言は
今まで極力避けてきたのですが、
アイの就学を機に、いろんな人の言葉によって
自分の中にある想いを、吐き出さずにはいられなくなりました。
でも、力不足で、いろんな想いをまとめきれず、
話があっちこっちに行ってしまい
わかりづらくて、すみません。

今日は、教育委員会による就学相談です。
けして「闘う」姿勢ではなく、
少しでも親の思いが伝わるよう、
冷静に話してこようと思っています。

そのご報告はまた後日・・


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[2009/08/20 06:57 ] | ダウン症・障がい | コメント(6) | トラックバック(0)
<<就学相談 | ホーム | 鈴虫!>>
コメント
はじめまして。
WAVE出版の田中と申します。
このたびは、ブログにて大山泰弘さんの『働く幸せ』を取り上げてくださいまして、
まことにありがとうございました。

「働く幸せ公式ブログ」(http://ameblo.jp/hatarakushiawase/)にて、
リンクを貼らせていただくともに、
お礼の文面を掲載させていただきました。
ご覧いただけますと幸いです。

これからも、応援していただけるような出版活動に全力で取り組んでまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
[2009/10/11 17:39]| URL | 「働く幸せ」公式ブログ #- [ 編集 ]
WAVE出版の田中様へ
このたびは、私の拙いブログも、そちらに載せて
いただいたということで、ありがとうございます。
丁寧にお知らせとお礼の言葉をいただき、恐縮です。
大山さんのことが、そちらのブログや、また
今度のテレビ放送で、またより多くの人に
知ってもらえると嬉しいと思います。
世の中にこういう視点、発想を持つ人が増えたら
きっともっと住みやすい社会になると思いますから・・
これからもこうしたよい出版物を世に出して
いただけますよう、貴社のご活躍を期待しております。
[2009/10/12 06:40]| URL | カメ #1CgDq8ng [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
過分なお言葉恐縮に存じます。
大山さんのお考えを少しでも多くの方々にお伝えしていければと存じます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
[2009/10/13 11:34]| URL | 田中 #- [ 編集 ]
田中様へ
コメントのお返事にまたさらにコメントいただき、
恐縮ですが、またこちらもお礼を書くと、キリがなくなりそうなので、
お礼代わりと言ってはなんですが、
大山さんの番組のお知らせを、今度の記事に入れさせていただきました。
少しでも多くの人に見てもらえればと思います。
[2009/10/15 16:22]| URL | カメ #- [ 編集 ]
たいへんお世話になっております。

現在、「ビジネス書大賞biz-tai2010 」(http://biztai.jp/index.html)の選考が進められています。

この賞は、日本のビジネスパーソンの成長、ひいては日本の産業界の発展に貢献することを目的に創設されました。

書店、ブロガー、マスコミなど60名の選考委員による第1次審査、ネット上での一般投票による第2次審査などを経て、12月に大賞が決定します。

ただいま、ネット上の一般投票が行われています。
ご関心のある方はぜひ、票を投じてください。

『働く幸せ』も、第1次審査を高評価で通過した書籍27冊 に選ばれています。
ぜひ、ご覧ください!
[2009/11/25 11:53]| URL | 働く幸せ公式ブログ #- [ 編集 ]
働く幸せ公式ブログ様へ
コメントありがとうございます。
早速投票させていただきました。
少しでも多くの人に、この本を読んでいただければ
また世の中も少し変わってくるのではと、
期待しております。
鳩山総理も大山さんの会社を訪問されたという
ニュースを見て、嬉しくなりました。
これからも、貴社のご活躍をお祈りしております。
[2009/11/26 05:37]| URL | カメ #- [ 編集 ]
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