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兄ガメの本から
前にも書いたけれど、兄ガメは、あまり本を読まない。
私自身は、子どもの頃、ほんとに暇さえあれば
本を読んでいる子だったので(今は全然です、情けない
なんとか本を読む楽しみを知ってほしいなと思い、
小さい頃からの、寝る前の読み聞かせを、
徐々に絵本から、文字の本に移行していた。

ところが、その移行の段階に無理があったか、
「ナルニア国」のシリーズに入ってから、
だんだん拒否反応が・・・
私が選ぶ本をあれもこれも「つまらない」と言う。
やはり自分が好きだったものを押し付けてもダメと悟り、
さがしたのが、あさのあつこの「バッテリー」だった。
(この辺のことは前にも書いたけれど)
少し兄ガメには難しいだろうと思いながらも、
好きな野球の場面につられて、くいついてきた。
このシリーズは、読み終わってからも、他の本に
興味を示さず、何度も繰り返し読んだ。
そうこうするうち、映画にもなって、グッドタイミングだった。
それでも、やはり昼間一人では読まない。
いつも寝る前だけだった。
ところが、この夏、初めて、一人で読み切った本があった。
兄ガメが一人で読むのは、いつまでたっても、マンガか
クイズ形式の本か、「怪傑ゾロリ」ぐらい。
(小学校1・2年向け。ずっとアニメでやってたもの)
あとは、「かがくる」とか「しゃかぽん」などの雑誌。
(これだけはよく読むので、雑学は結構あります)
「かがくる」などのおかげで、文字を読むこと自体に
抵抗がなくなってきたのはありがたいけれど、
ぜひ物語の面白さも、知ってほしいと思っていたが、
なかなか「バッテリー」以降、兄ガメがくいついてくる
ような本に出会わなかった。

ある日、兄ガメのピアノレッスンの間、同じ
ショッピングセンター内の本屋をブラブラしていて、
何か兄ガメ向けの本ないかな~と、
あれこれ手にとって見ていた。
それまでは、割と、「おすすめの本」的なリストから
選ぶことが多かったのだけれど、さっぱりくいつかないので、
実際に自分の目で見て、カンで選ぼうと思ったのだ。
字の大きさ、文章の雰囲気、題材、挿絵・・・
いろいろ見て、「これかな」と思ったのが1冊あった。
私は今まで聞いたこともない作者と本だったが、
今風のゲームを題材にしていたのと、学校が舞台だったので
外国の話などと違い、すっと入りやすそうと思って選んだ。

それは、岡田淳さんの「選ばなかった冒険」。
(後で、調べて知ったのだが、岡田さんは、教師でもあり、
 知る人ぞ知る、児童ファンタジーの名手だったのだ。
 「こそあど森」のシリーズなどもある。
 これまでたくさんの本を書いていて、その本を読んで
 育った人がもう親になっているくらい、結構前から出ていたのだ。
 なぜ、今まで知らなかったのだろう、と軽いショックだった・・)
これは、けして岡田さんの代表作ではないけれど、
兄ガメに、こんなの買ったよ、と渡して、
いつものように、「ふーん」と気のなさそうな返事で
ペラペラとめくったが、1ページ読み始めたら止まらず、
その場でずーっと読み出して、とうとう一気に最後まで
読んでしまったのだった。これにはビックリ。
(で、私は、結局その本を最後まで読んでいない。
 買う前に、少し最初の方を立ち読みしただけ。)

それで、この岡田さんの本がほかにないか、アマゾンで
さがしたら、いくつも面白そうな本があって、
いくつか買ってみた。

「びりっかすの神様」
「竜退治の騎士になる方法」
「不思議の時間割」・・・

でも、他の本は、最初のほどは、一人で夢中で読む
なんてことはなかった。
二匹目のドジョウ、ってわけにはいかなかった。
それでも、前よりは、寝る前の読書も楽しくなった。
最初の本以外は、一緒に読んだので、
私もすっかり岡田さんのファンになった。
身近な学校を舞台にしたファンタジーなんだけど、
どの本にも、心がほっかり温まる優しさがつまっている。

その中で、「ふしぎの時間割」という本の、ある章にハッとした。

兄の本表紙


「ダウン症」という言葉は一言も書かれていないけれど、
そこに出てくる「訓平」という男の子は、
描写されている様子も、岡田さん自身のイラストでも、
あきらかにダウン症の子だとわかった。
兄ガメは途中で寝てしまったのだけど、
私は続きが気になり、黙読でその章を読みつづけた。

本の一部


主人公の男の子(5年生)が、訓平とのトラブルをめぐり、
いろんな思いに揺れるのだけど、
その中で、1年生の頃を思い出す場面では、こんな描写が。

『・・・なんにもしゃべらず、ちょこんとすわってばかりいた
 一年生のころ。いっしょうけんめい走っているのにすこしも
 スピードのでない体操服の訓平。映画会でまっ暗になった体育館を
 こわがって大声で泣く訓平。給食のカレーライスに目を細めて
 よろこぶ顔。授業がおわるころからそわそらしはじめ、おわると
 かけだし、校門でまっているおかあさんにとびつく姿。・・・』
 (長いので、私が後半省略して書くと)
 遠足の時、一緒に歩いていて、みんなから遅れ、道に迷い、
 あとで、訓平のお母さんがクッキーを焼いてあやまりに
 きてくれたこと。「この子のことをこれからもよろしくお願い
 します」なんておかあさんにいわれた・・・

そんなところを読むうちに、Tくんの様子や、アイの将来と
だぶって(これは先日の地引き網より前に読んだのですが)、
なんだか涙が出てきた。

本イラスト


結局最後は、いい感じで終わるのだけど、
訓平くんへの、主人公良太くんの心の動きを読みながら、
こんなふうなクラスメートがいて、
こうやって一緒に成長していけるなら、
普通の学校の、普通クラスで生活するのも
悪くないな、と思った。

最近、無理して普通クラスに入れるよりも
特殊学級や養護学校(特別支援学級・学校)の方が、
アイのためには幸せなのかな、と思い始めていたけれど、
この本を読んで、こんなふうに感じてくれる友達が
一人でもいるのなら、普通学級もいいなと思った。


兄ガメとの読書のおかげで、思いがけない
素敵な贈り物をもらった気分である。



その後、父ガメが、私に対抗して(?)ピアノの付き添いの時に
兄ガメに「西遊記」を買ってやり、それも気に入ったようで、
夏休み中、一人で5巻読み通し、少しは読書の面白さもわかってきたかな。



・・・
と、喜んでいたが、最近は、おこづかいをためて買った
新しいゲームソフトにはまり、
暇があればゲームしたい病にとりつかれていて、
再び母とはバトルの日々。
現代は誘惑があり過ぎるよ。。。
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[2007/09/14 06:06 ] | 兄ガメ | コメント(8) | トラックバック(0)
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コメント
うーむ!
本か~!見ていないな~仕事で読まないといけない物さえ、見ていない!

勿論、文字が観られる時の話ですが…まぁ、ゲームは見る事が難しいからできませんが…!

そう言えば、西遊記(福音社版)は本当に面白くて分厚い本を夏休み中に何度も読み返しました。

最近、本の値段も結構するし…

またその内読む機会があるでしょう!
[2007/09/14 08:00]| URL | 桜狸 #2J9jxRMk [ 編集 ]
食欲の秋!
天高く…ウッキィ~肥える秋
(と言っても、いつまでも大阪は残暑厳しいのです)
Mayuが寝ると「も~アカン」と寝てしまってる今日このごろ。
この秋は本を読む余裕を持てるようにしたいです。

今朝ブログを読んだ時も、今もカメちゃんの文章に涙しました。
カレーライスが大好きなMayu…
話す・走るは、まだ先の話ですが
「この子のことを これからもよろしくお願いします。」
と言ってる私の姿が浮かびました。
「ふしぎの時間割」ぜひ読んでみます。

兄ガメくんは、読書大好きカメか~さんを見て育ってるから
きっと読書が大好きになると思ってました!

先日、6年生の男子を持つママ友達から聞いたのですが
クラスにブログ作ってる男子もいるそうです。スゴイね。
最近は何か調べる時もパソコン検索が増えましたよね。
イミダス・知恵蔵も廃刊になったようだし。
辞書を引くという行為も消えてしまのでしょうか?
そうそう!現代は誘惑が多すぎますよね。

家事をサボり気味なので反省しております。
[2007/09/14 16:29]| URL | ウッキィ~母 #- [ 編集 ]
本の思い出
読み物を自分で初めて手にしたのは、小学校の図書館で、「海底2万マイル」(確かマイルは漢字で書いてあった気がする)。その頃からSF好きであった気がする。
初めての長編読みものとの出会いは、小学校2年になる直前に転校する時に、館腰小学校の先生頂いた本「菩提樹」というものでした。後で知ったのですが、菩提樹というのはリンデンバウム、即ちミュージカルのサウンドオブミュージックのネタ本でした。菩提樹という映画は、見ましたが、ミュージカルは見ませんでした。
最初の本って、覚えているもんですね。
[2007/09/14 21:43]| URL | 大介パパ #RXjsLQls [ 編集 ]
桜狸さまへ
西遊記は、洋物のファンタジー好きだった私でも、子どもの頃、

結構楽しく読んだ覚えがあります。男の子には良さそうですね。

香取慎吾の映画も観ましたが、あれは全く別物でしたけどね。

本も、目の調子が悪いと、なかなか読む気になれませんよね。

と言いつつ、細かい文字のブログを読んでくださり、

コメント書いていただいて、どうもありがとうございます。

嬉しいけれど、どうぞ、無理しないでくださいね。
[2007/09/16 06:13]| URL | カメ #1CgDq8ng [ 編集 ]
ウッキィ~母さまへ
岡田さんの本は、うちの近所の書店では、ほとんど見かけなくて、
あの時、この本がたまたまあって、買えたのは、奇跡のようなものだと
その後、その本屋に寄るたびに思います。
でも、図書館なんかにはあるかもしれませんね。
機会があれば、ぜひ読んでみてください。イラストもいいのですよ。
ウッキィ~ちゃんには、「おれは竜退治の騎士やねん」と名乗る、
関西弁の竜退治の騎士が出てくるお話(しかも名前が
ジェラルドゆうねん!)もいいかもしれません・・・

いやいや、ほんと子どもにとってだけではなく、
現代は誘惑が多すぎますよね。
食べたいもの、やりたいこと、いっぱいで困ります。
お金と時間のやりくりが大変!!
(食べる方は、簡単に誘惑に負けます・・
 夏に実家に帰って1kg太ったまま、食欲の秋を迎え、
どうしようかと・・・)

あ、家事ですか? 一番後回しになってます。。。

[2007/09/16 06:20]| URL | カメ #1CgDq8ng [ 編集 ]
大介パパさまへ
最初の本が、そんなふうに、ずっと心に残っていたらいいですね。
兄ガメは、小学校に入る前に、ほんとに何もお勉強らしいことは
教えてやらなかったせいか、もともとの性分なのか、
読み書きはあまり好きでなくて、何をするにも基本なのに、
困ったなあと思っていました。でも、ゆっくりでも、
少しずつ読む楽しさを知ってくれたらいいなと思っています。


「菩提樹」がサウンドオブミュージックのネタ本とは知りませんでした。
私は、サウンドオブミュージックの映画の方は見たことありますが・・

[2007/09/16 06:30]| URL | カメ #1CgDq8ng [ 編集 ]
食欲の秋!②
ウッキィ~ちゃんに続きv-274
天高く…ファンタジアもますます肥える秋。。。
読書ですよね、普通。
秋とくるとわたしはどうしても食欲に勝てません。何しろ、秋は何でも美味しいv-10そーでなくても夏太りしてるのに、ど~すんのか!って感じです。(スミマセンv-356ウッキィ~ちゃんの引用してしまいました。

さて、私も子供の頃・・・特に小学6年生頃から中学生、そして高校生の頃はめちゃめちゃ本を読みました。うちのお姉ちゃん二人はどちらも年少の頃から読書が大好きで、毎週のようにリュックを背負っては市立図書館に借りていた本を返しに行ってはまたどっさりと借りてきます。どうも文学と言うか、「まじめ」な本が苦手で、ついつい簡単に読めちゃうような本を手にし、本を読むことがストレスにならないようにしちゃってるようです。

私も、ここのうちに来るときに100万円以上はしたと思う本とビデオをすべて処分して来ました。古書店が買いに来てくれましたが、ホント二束三文みたいな感じで全くお金にならず、私でさえも大事に思えていた本は安く買うけどそうでない本は逆に処分代がかかるからと置いていってくれちゃって・・・結局、市の資源ゴミ行きでした。今思うとただただ勿体無いi-240
なので、今は本がなかなか買えません。置く場所が無いんです。。読みたい本はお姉ちゃんに頼んで借りて来てもらったりしています。
でも、借りたとしても「読書」は心のご馳走ですから、みんな財産になりますよね。表現力が豊かになってくれればと思うし、おかげさまでお姉ちゃん達は漢字にとても強いです。
今回のご紹介の本は、恥ずかしながら、初めて伺ったお名前で娘達も知りませんでしたが、カメちゃんのご紹介の内容を見たら、早速読んでみたくなりました。
まだ、りこたんはちっちゃいので実感がわきませんが、いつか、学校生活、社会の中に入ったとき・・・いろいろ想像すると、やっぱり心配で仕方ありません。きっといろんなことでまた涙することもあると思います。ブログで諸先輩の経験から得るものもたくさんありますが、このように本からも是非吸収していきたいです。またいい本があったら教えてくださいね。ありがとうございました♪(^^)/
[2007/09/17 06:09]| URL | ファンタジア #RVcFyNpA [ 編集 ]
ファンタジアさまへ
食欲の秋!!いずこも同じで、安心して・・・
というのが、キケンですね。いかん、いかん。
私は、まだ10月の基本健診が控えているので、それまでに
夏に増えた体重を、元にもどさねばならないというのに!
(なぜ、こんな暑い夏だったのに、太ったのかしら?)

さて、読書に関しては、いつもファンタジアちゃんところの
お嬢さんたち、読むのも書くのも好きだし、いろんなことに興味関心を
持っていて、素晴らしいなあと感心していました。
(ちらっと読んだ話からだけでも・・)
だから、いくら男と女の違いもあるとはいえ、我が家のドラ息子、
さっぱり本に関心を示さず、私はどちらかというと、勉強はしなくても
本だけはいっぱい読んでほしいと思っていたので、少しでも
息子の興味をひくように、あれこれ苦心してきました。
まあ、読書なんて、親に与えられたものじゃなく、自分で読みたい
本をさがすようにならないとダメだと思いますけれどね。
とっかかりだけでも、つけてやりたいなと・・

今回の本は、私もほんと今まで全然知らなかったし、
あまり今本屋さんでも見かけないですね。もったいない。
もし機会があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
写真をクリックすると、少しは絵が大きく見えると思いますので
雰囲気味わってみてください。

私は、ここんところ、先輩お母さんたちのお話を聞く機会が多いのと、
アイの保育所での生活降りを目にして、去年まで漠然として
ピンとこなかった学校に入ってからの様子が、かなり現実的に
想像できるようになってきました。
また折に触れて、いろんなお話紹介しますね。


[2007/09/17 06:41]| URL | カメ #1CgDq8ng [ 編集 ]
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